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> No.2063[元記事へ]
> 適切なアドバイスで、誤解を招く表現を正すことができました。
私が4年前にこのBBSを訪問していたとしたら、
ある旅人さんの思い違いを即座に是正できたのですが、
なかなかそうタイミングよくはいきません。
戦前の入間郡福岡村に出現した大規模事業所は、
一つが陸軍の火工廠であり、
あと一つが日本無線電信(株)の福岡受信所でした。
現・日本無線(株)(JRC)は、昭和30年代半ばに火工廠跡地に誘致を受けて
進出したものであって、ある旅人さんは何らかの思い違いをされていたのです。
戦前期にあった旧・日本無線電信(株)とは、今でいうPFIの先駆けとでも
言いますか、旧・逓信省が外国との無線通信を運営するために本来自力で
建設すべき設備を代わりに建設し運用するために設立された国策会社です。
昭和20年代後半に旧・国際電信電話(株)(旧・KDD)が設立された際、
福岡受信所も同社の施設に受け継がれました。
最盛期には54万平米もの敷地に無線アンテナ56基を張りめぐらし、
19の相手国との間に22回線を稼動させ、
ほかに放送局が利用するサービス用の回線も13回線が稼動していたのですが、
公団住宅の進出をきっかけとして急速な市街地化が進行したため、
無線業務に不適となり、昭和43年に福岡受信所はその任務を終えました。
少々、無線通信屋のくりごとが長くなりすぎましたので、このへんで退散いたします。
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