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大相撲5月場所が終わった。優勝争いは久しぶりの横綱、大関の対戦だった。このところ相撲は白、朝時代で両横綱の優勝争いが続くと思っていたが、今場所の朝青龍は精細を欠き優勝争いに残れなかった。
優勝争いは一敗で並んでいた日馬富士が琴欧洲を、白鵬は朝青龍を下して優勝決定戦となった。結果は日馬富士が勝って白、朝時代の終焉となった。白、朝以外の優勝は昨年の5月場所での琴欧州以来である。5月場所は横綱にとって鬼門場所かなと思う。
それにしても日馬富士は精悍で強い、幕内力士の最軽量力士だそうだから、相撲が体力より技の勝負であることが分かる。相撲に限らず剣道にしても柔道にしても日本のスポーツは力より技の一発勝負で潔いスポーツだ。それに比べて西洋のスポーツはレスリングやボクシングのように体力、それも長丁場で執拗である。日本は技、西洋は力、よって来る文化の違いと言えないだろうか。芸術や美術でも同じ事が言える。日本の絵画や書は書き直しのきかない一発勝負だ。 西洋の油絵は何度も何度も削っては描き直す。彫刻においてもしかり、日本では木彫りが多く、ノミを打ち損なったらオジャンだが、西洋のブロンズ彫刻では原型を粘土で何度も気の済むまで作り直す。
それにしてもモンゴル勢は強い。来場所日馬富士の活躍次第では彼も横綱になるだろう。3横綱モンゴルでは日本の国技が泣く。「日本の力士が頑張らないと面白くない」とは、小錦、曙、武蔵丸などハワイ軍団を率いて全盛をもたらし、今場所限りで引退のジェシー高見山、東関親方の弁である。
ハワイ出身のジェシー氏さえ面白くないのだから日本人が面白く無いのは私ばかりではあるまい。多くの日本人フアンはじりじりしている。モンゴル勢をはるかに凌駕する体位、体格の日本力士が彼らに及ばないのはよく言われるハングリー精神が無いからなのだろうか。ハングリーは「根性」、豊かさは「のほほん」。多くの日本人力士は大学出の学士さんで趣味の相撲取りなのかも知れない。
ジェシーさんは帰化した日本人だが白鵬はモンゴル人である。その白鵬が日馬富士に破れて「いまだ木鶏たり得ず」と言ったと言う。彼もまた日本人以上に日本人となった様だ。2009年5月25日
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