teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:162/853 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

30年前のバイクならではの苦難。フォークアンダーボルトが外れない。インナーチューブを抜かずにオイルシール交換。

 投稿者:natch2  投稿日:2015年 8月20日(木)18時29分13秒
  通報 返信・引用 編集済
  雨ざらしにしていた我がFT400を、半年に亘るレストア作業を経て、昨年の11月17日に25年ぶりに車検を取り、

リターンライダー、リターンバイクで楽しませてもらっているのだが、走行初期から問題になっていた部分、

フロントフォークのオイル漏れ。左は30年の風雪に耐え、漏れが全くない。

オドメーターは22000kを越え、今回の車検取得後、8000km余りを走ってきたが、未だに左からは滲み一つ無い。

ジャパニーズクウォリティーに驚嘆するばかりである。31年間オイルシール健在とは勲章ものだ。

いずれ左も限界はくるだろうが、いつまで持つのか試してみたくもなる。

その時のために、次回左側の交換には、今回のように手間取らず、短時間・ノートラブルで処置するための反省・検証である。


想像するに、サイドスタンド状態で、25年間一切手を触れずに置いていたので、右側だけ、ダストシールを越えて雨水が浸入。

インターナルサークリップに錆が発生して、その錆がオイルシールを傷つけたものと推測できる。

初めから漏れがあったが、非常に少量だったので気になりながらも放っておいた。

しかし、日増しに、漏れが気になるようになり、高速を走ると、Gパンの右裾だけが、オイルのしぶきを浴びるようになり、

それだけならまだしも、漏れることによって、左右のオイル量に差がでることは、機能上のリスクが増すことになるので、

フロントサスのオーバーホールを決断した。

ろくな工具も持たない中で、完全オーバーホールが可能なのかどうかも疑わしいのだが・・・・・。

レストア時に、テレスコの簡単な整備は済ませてある。フォークオイルの交換、オイルのレベル調整。

分解整備は出来ないまでも、インナーチューブのバフ掛け、全体的な清掃は施した。

従って、インナーチューーブの錆によるオイル漏れの可能性はまずない。

ということでオーバーホールはもう一つ先の行程に送り、右のオイルシールセットの交換を決断した。

部品番号の互換はあったが、純正を注文。やすい中国製も見受けられたが、シール技術こそ、日本のお家芸。

この部分だけは絶対に譲れない、それこそ安物買いの命取りになり兼ねない。左のシールの31年間に亘る健在ぶりを見れば一目瞭然である。

オイルシールもダストシールも、サイズは同じだが、形状・性能は更に改良されているようだ。信頼感が増した。

ダストシールは外径がやや小さくなり、上からアウターチューブがのぞく形になる。


結論から申しましょう。アウターのアンダーボルトがどうしても外れませんでした。どんなことをしても・・・・。

やはり31年前の車であるという事が前提のようです。手持ちの6角レンチではまず外れず、

硬質・プロ仕様の6角レンチと、インパクトレンチがあれば、可能だったのかもしれませんが、

全てを自分でやることがテーマでもあるので、ショップに持ち込むことは考えられません。

レンチ穴を嘗める事だけは避けたいと思い、きつきつの六角レンチを自製して、多段クラッチのついた電動ドリルで、

最大トルクまで、執拗にトライするもビクともせず。簡易インパクトレンチ機能は果たしているとは思うのだが・・・・。

半端な固着ではない。取り返しのつかない破壊をもたらしては元も子もないので、潔く諦めることにする。


今回のレポートは、インナーチューブを抜かずに、オイルシールを交換するの巻きです。

ウェブ検索で、"タッピングビスをねじ込んでプライヤーで引っこ抜けば簡単に抜けますよ"とあったので、ナイスアドバイスと思い、

挑戦するも、あっという間に徹夜状態で朝を迎えました。30年の固着は半端でないことを思い知らされる結果になりました。

方法論としては、ウェブにあったとおりなのですが、オイルシールの中に装着されている鉄製のリングに、簡単に穴を開けることが出来ないのです。

インナーチューブが無ければ、それなりの小径のキリで、電動ドリルを使って簡単に穴を開けられるのでしょうが、

インナーチューブがないという事は、すでにシールも抜けているということなのでナンセンス。

とにかく、インナーチューブには一切傷を付けないがテーマですから、まともな電動ドリルを使えば、上にも内部にも傷を付けかねません。

インナーチューブと穴を開ける場所は、1センチ弱の間隙しかありません。道具になにを使うかが問題。

そんな間隙で、ほぼ垂直に穴を開けたいのです。

工芸用のダイアモンドルーターの細いキリを使うか、手動の細いキリのドリルも使えそうです。

この場合、ルーターも手動キリも非力なので、焦らず慌てず、気長に対応することが肝要。そうすれば必ず穴開けに成功します。


そして今度は台座の製作です。75mmのインナーチューブを囲んで、3点にビスをぶち込んで、均等に引き抜く。

工程としては、台座の穴の位置に合った3つの穴を、オイルシール内部の金属プレートに、引き抜くビスの径よりも小さなキリで開ける。

3本のビスをねじ込みながら、均等に引き上げて、オイルシールをアウターチューブから引き抜く。

案の定右側だけ、インターナルサークリップが錆だらけになっていました。今回は磨き上げて再利用する事に。

3点にしっかり穴を開け、ゆがまぬように、均等に引き抜くことによって、

それなりの固着状態でも無事に引き抜き、新しいオイルシールに交換することが出来ました。

オイルシール内のしっかりした金属リングに、インナーチューブに一切傷を付けることなく3つの穴を開けることが出来れば、

それほど大変な作業ではないようです。







 
 
》記事一覧表示

新着順:162/853 《前のページ | 次のページ》
/853